弊社は海外進出企業向けに、日本流の品質管理と施工監理を提供し、現地建設会社と連携して高品質な施工を実現します。
日本企業の海外進出や、世界各国での地震による被害の被災復旧や耐震補強のご相談をきっかけに、弊社でも海外でのプロジェクトに携わる機会が増えてきました。
初めて海外進出する企業は、日本の大手ゼネコンやデベロッパーに頼りがちですが、建設費や監理費が膨大にかかります。
しかし、現地の建設会社に安価で依頼するにしても、日本では想定しないようなトラブルが発生したり、手抜き工事をされたりするリスクが拭えません。
特に構造躯体の工事においては、材料の選定や施工手順などの品質管理とともに、設計図通りに施工されているか確認する工事監理の業務が必須となります。
弊社は一級建築士事務所として、現地の建設会社に日本流の考え方、施工手順、施工方法の手ほどきを行いながら、日本企業が求めるクオリティーの確保のサポートをさせていただきます。
2015年に、ネパールで発生した大地震により、被災地の小学校も数多く損壊しました。
EF(Education First:教育を通じて世界の扉を開く)という、グローバルな人材教育を本業とする会社が小学校建設プロジェクトを立ち上げました。EFは被災した約60校の小学校を見て回り、その中の1校の建て直しを行うことになりました。そこで、このプロジェクトのパートナーとして、構造設計の技術のある会社に、設計と現場監理の監修を依頼したいと考え、抽出した100社の中からヨシザワを選んでいただきました。 2015年12月9日~12月14日に1回目のネパール視察を行い、被災した建物の損壊状況、ネパールの施工技術や材料入手のルートなどの確認をしました。その後、小学校建設に向けて政府との交渉や設計図面の承認などを経て、2016年9月28日に起工式が盛大に執り行われ、10月末に着工しました。
2016年11月4日~11月12日に1回目の現場監理として現地に赴き、基礎工事の着手に立会い、監理方法のルール決め、施工方法の手ほどき等を行いました。 日本ではEFスタッフから毎日の進捗報告、写真を受け遠隔監理を行いながら現場監理のサポート業務をタイムリーに行います。これまで4回現地に赴き、構造の監理、施工の指導、是正の指導などを行ってきました。2017年12月に竣工予定です。
赤道ギニア人と結婚した日本人女性が現地で営むE&A GROUPという総合商社から、ミネラルウォーターの製造工場を建設する計画の相談がありました。
赤道ギニアの首都マラボは大西洋の火山島にあり、亜熱帯地域のため降水量が多く比較的良質な地下水が確保できることから、このプロジェクトが発足しました。「水」という安心安全を求める商品を取り扱うため、工場の設計、浄化設備、ボトリング設備など、信頼性の高い日本企業の技術を結集したいという依頼内容でした。
建設工事は、現地でも施工実績がある中国の建設会社が行い、弊社は主に基本設計と施工状況の確認などの工事監理を行いました。赤道ギニアには確固たる建築基準法が無いため、中国の建設会社が提出してくる図面を日本の建築基準に照らし合わせて、確認、検証、実施を行いました。
このプロジェクトは日本のテレビ番組での紹介されるなど、現地の方々が安心して飲める水の供給に一役買っています。
弊社が日本で工場建て替えを行わせて頂いたことのあるお客様が、ベトナムにある工場を増築するにあたって、工事監理の相談がありました。
自動車の再生(リビルド)部品市場で急成長を続けているお客様ですが、今後の価格競争に対する危機感を抱き、2007年にベトナムのハノイ市ノイバイ工業団地に日本の大手建設会社に依頼して現工場を設立しました。
本プロジェクトは、現工場の隣に新工場を建設する計画で、現地ベトナムの建設会社に設計と施工を依頼しましたが、第三者の目が入らず任せきりでは不安な要素が多いため、主に構造躯体の工事監理を弊社で行いました。
ベトナムの建築基準に基づいて描かれた図面通りに施工されているか、工事の手順や施工方法に間違いはないかなどの監理と、工程管理への助言などを行いました。
弊社の監理に基づいて新工場が完成し、安心して生産機械を設置することができ、今後の価格競争力の向上と、海外の自動車市場への販路拡大に貢献しました。